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FACTFULNESS(ファクトフルネス)まとめ

2020-07-11

FACTFULNESS(ファクトフルネス)
10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

こんにちは、タラです。
今回はこちらの本を紹介したいと思います。

著者:ハンス・ロスリングオーラ・ロスリング
アンナ・ロスリング
1948年・生まれスウェーデン人の医師で公衆衛生学者
ストックホルムにあるカロリンスカ医科大学で
グローバルヘルスの教授

2005年には、息子のオーラとその妻のアンナと共に
ギャップマインダー財団を設立
2012にはタイム誌が選ぶ世界で最も影響力の
大きな100人のひとりになった。
2017年2月に他界

2020年5月末時点で世界300万部
様々なメディアや世界中の著名人の方たちも紹介されています

この本のテーマは
「事実に基づいて世界を正しく見る」
です。

世界中の有名な科学者やノーベル賞受賞者などの
一般的に賢いとされる方たちですら
「正しく見る事は出来ていない」

著者のハンス・ロスリングさんはその事実に気づき、

世界の認識を変える活動を
行われてきました。

当初は知識のアップデートの問題と
思われていたようですが、

実際には
人々にしみついた「ドラマチックすぎる世界の見方」こそ
問題だと気付いたそうです。

そしてその原因となる
おちいりやすい「10の思い込み」を
著者の具体的なエピソードも
交えながら、楽しく紹介されています。

この本では、
ドラマチックすぎる話を認識する術と、
あなたのドラマチックな本能を抑える術を学べる。

間違った思い込みをやめ、
事実に基づく世界の見方ができれば、
チンパンジーに勝てるようになるだろう

イントロダクションより

その10の思い込みは
実際の私たちの生活でも思い当たります。

この本を
自分なりにまとめてみました。
原本を読んで頂く、
きっかけになれば、うれしく思います。

有名な科学者やノーベル賞受賞者も、間違える

自分自身もそうでしたが、
みなさんの中には

先進国以外に住んでいる人たちは
いまだに貧困に苦しんでいると
思われる方も、
多いのではないでしょうか?

実は”先進国の人たち”と
”それ以外の人々”という認識は
何十年も前のもので

所得ごとの世界の人口分布(2017年)では
人類の75%がの人たちは中間層に
位置付けられているそうです。

著者は「途上国」「先進国」という言葉をやめて
代わりに「4つの取得レベル」を利用する事を提案されてます。

中間層は4つの取得レベルで言うところの
レベル2とレベル3にあたります


学校にもいけるし
予防接種も受けられるそうです。

本の冒頭である問題です。

質問1 現在、低所得国に暮らす女子の何割が、
初等教育を修了するでしょう?
A 20%
B 40%
C 60%

質問9 世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に対して
予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう?
A 20%
B 50%
C 80%

答えは
質問1答え C60%
質問9答え C80%

間違えたとしても安心してください
なぜなら
質問1の正解率はわずか7%
質問9の正解率は平均でわずか13%との事です。


世界中の有名な科学者、ノーベル賞受賞者、
国際機関で最前線で働いている方々ですら
間違えてしまうそうです。

ちなみに、
この正解率は
チンパンジーがランダムに
答えの代わりにバナナを選んだとしても
劣る確率との事です。

認識の誤りの原因・10個の本能

なぜ、そのような事が起こるのでしょうか?
その原因を本の中で
著者のハンス・ロスリングさんは

人類が長い間生き抜くために必要とした
10個の本能が原因と言われてます。

その10の思い込みとは
人類のつちかってきた本能である。

瞬時に何かを判断する本能と、
ドラマチックな物語を求める本能が、

「ドラマチックすぎる世界の見方」と、
「世界」についての誤解を生んでいる

では10個の本能とは何でしょうか?

順番に、みていきたいと思います。

分断本能-
「世界は分断されている」という思い込み

世界は「先進国」と「途上国」に分かれている。

そもそも、「先進国」「途上国」という
呼び方自体もはや正しくないと言われてます。

所得ごとの世界の人口分布(2017年)では
人類の75%がの人たちは中間層に
位置付けられ、
世界のほとんどの人たちは
中間層に属します。

しかし、いまだ
「先進国」「途上国」といった
分け方をしている、
国際機関ですら、
存在するそうです。

このような事が起こる背景には
分断本能があると言われてます。

  • 金持ちと貧乏
  • 西洋諸国とその他の国々
  • 正しい人と正しくない人

といった、分け方を無意識に行う
クセがあると。

本の中では、分断本能について
このように、書かれてます。

人は誰しも、さまざまな物事や人々を
2つのグループに分けないと気がすまないものだ。

そして、その2つのグループのあいだには、
決して埋まる事のない溝があるはずだと思い込む。
これが分断本能だ

分断本能より

ネガティブ本能-
「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み

世界はどんどん悪くなっている
思う人たちは多い。

実際には
・乳幼児の死亡率
・HIV感染
・石油流出事故
・大気汚染
などは、減り続け、

・自然保護
・農作物の収穫
・絶滅危惧種の保全
などは増え続けているそうです。
(本の中では16項目づつ、
挙げられてます)

でも、なぜ
世界は悪くなっていると
思うのでしょうか。

その原因として、
ネガティブ本能があると
言われてます。

そしてそのネガティブ本能を刺激する要因として、

  • あやふやな過去の記憶
  • ジャーナリストや活動家による偏った報道
  • 状況がまだまだ悪い時に、
    「以前に比べたら良くなってきている」
    と言いづらい雰囲気

の3つがあると言われてます。

TVで報道されるものは
ネガティブなニュースの方が多く、
また広まりやすい

一般的にも
良いニュースよりも
ネガティブなニュースの方が
人気ですし、広がりやすいですね。

本の中で著者はネガティブ本能について
このように、書かれてます。

ネガティブ本能とは、物事のポジティブな面より
ネガティブな面に気づきやすいという本能だ

ネガティブ本能より

良いニュースは流れてないか、
見ていても、ゆっくり過ぎて、
気づけない事が多く。

逆に、悪いニュースは
いつも、目にするので、
人々は世界は悪くなっていると
いつも悲嘆しているのですね。

著者は本の中で、
このようにも書かれてます。

「世界は良くなっているが、
世界について心配する必要はないと
言っているわけでもない」

「「悪い」と「良くなっている」は両立する」

ネガティブ本能より

直線本能直線もいつかは曲がる

世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み

国連の人口学の専門家によれば、
人口の増えるスピードは緩やかになり、
100億人から120億人で安定すると
見られてるそうです。

なぜかというと、
世界の生活水準はあがった為に、

働き手として子供を作る
必要は少なくなってきていたり、

子供には
きちんとした教育を
受けさせたいと思う家庭が
増えているので、

必然と、世界全体での子供の
出生率は下がり、
人口は落ち着いていく
と言われてます。

それでも、
「あんたたちが貧しい子達を助けたら、
人口はこのまま増え続ける。
そうしたらいずれ、地球が滅んでしまう」と
ビルゲイツ財団にいちゃもんをつける人は
絶えないらしいです。

なぜか、人は真っすぐに増えるグラフを見た時、
そのまま、ひたすらに増え続けると想像してしまう
本能があるそうです。

実際には、S字カーブや滑り台の形、
コブの形と色々あるし、
真っすぐ直線のグラフ自体、
珍しいそうです。

グラフの一部だけを見て、
不用意に憶測をしないように
言われてます。

恐怖本能リスクを計算しよう

危険でないことを、
恐ろしいと考えてしまう思い込み。

この章のなかで、著者はこのように書かれてます。

現在、世界は危険だという趣旨のニュースは、
昔より効果的に配信されるようになった。

一方で、現在の世界は、
人類史上類を見ないほど平和で安全だ

恐怖本能より

人は本能的に
身体的な危害・拘束・毒といった情報に
敏感に反応してしまう為、
本能的に身の危険を感じるニュース
関心が高くなってしまいがちと
言われてます。

恐怖本能は、正しい使い方をすれば役立つこともある。
しかし、世界を理解するにはまったく役に立たない。

恐ろしいが、起きる可能性が低いことに注目しすぎると、
本当に危険なことを見逃してしまう

恐怖本能より

コロナも感情的に怖がるのではなく、
リスクを把握して、
出来る事を適切に対応をするように
という事でしょうか。

本の中では恐怖と危険については
このように書かれてます

「恐怖」と「危険」はまったく違う。
恐ろしいと思うことは、
リスクがあるように「見える」だけだ。
一方、危険なことには確実にリスクがある

恐怖本能より

過大視本能・数字を比較しよう

目の前の数字が一番重要だ」という、思い込み

目の前の患者だけに囚われていては、
そもそもの病気の原因を取り除く事は
出来ない。

著者自身が、モザンビークの病院で
働いていた時に、
同僚と意見がぶつかったエピソードが
紹介されています。

同僚の方は「目の前の患者」に
全力を尽くすべきだと。

著者は
「目に見えない地域全体の命」にも
全力を尽くすべきだと。

この章では、
目の前にある問題や数字だけに
囚われては、根本的な解決は
出来ない

言われてます。

ただ一つの数字が、
とても重要であるかのように
勘違いしてしまうと。

普段でも、
成功した80%の方が
実践してる方法と
言われると、
信じてしまいますね。

実際には、
全参加者の80%の方が実践してる
方法で、
成功する人の割合自体は
20%程度しかない
かもしれません。

大きな数字を目の前に出されると
信じてしまうことを
過大視本能と言われてます。

そしてこの、過大視本能の為に、
限られた時間や労力やお金を
無駄遣いしてしまう

言われてます。

著者はこの章で
このように、書かれてます。

メディアや慈善団体は常日頃から、
何かで苦しんでいる人を紹介している。
そして彼らは自分たちの主張を強調するために、
途方もなく大きく見える数字を、それぞれの事柄に
添えようとする。

これこそが、人々が世界の見方を間違えたり、
進歩を過小評価したりする原因だ

過大視本能より

そして、これを
避けるためには、

  • この数字は、どの数字と比べるべきか?
  • この数字は、1年前や10年前と比べてどうなっているのか?
  • この数字は、似たような国や地域のものと比べてどうなるか?
  • この数字は、どの数字で割るべきか?
  • この数字は、合計するとどうなるのか?
  • この数字は、ひとりあたりだとどうなるのか?

といった、
目の前の数字を
比較したり、割り算を
する事が大切だと
言われてます。

著者はこのようにも書かれています。

それぞれの物語の裏にある数字を見ようと
することは大切だ。
でもそれと同じくらい、
数字の裏にある物語を
見ようとすることも大切だ。

数字を見ないと、世界のことはわからない。
しかし、数字だけを見ても、
世界のことはわからない

過大視本能より

パターン化本能・分類を疑おう

この章では、
ひとつの例がすべてに当てはまる」という
分類の仕方、パターン化の問題に
ついて書かれています。

著者はパターン化について悪いと
言っている訳ではなく、

生活に役に立つはずのパターン化が
あの人たちはこうだとか
自分以外はこうだと決めつけてしまい、
生活の見方をゆがめてしまう

と言われてます。

世界は分断されている
という思い込みも、
一つのパターン化と言えます。

いつまでも、
先進国」と「途上国」といった
パターンでしか見ていない人たちは

収入のレベルに応じて
必要なものが異なるのに、
パターン化本能が邪魔をして
ビジネスチャンスも見逃すことになると
書かれてます。

人々の暮らしぶりに影響を与えているのは
収入であり、

宗教や文化や国で分ける見方も
間違いと書かれてます。

この章の中で、著者はパターン化について
このように書かれてます。

人間はいつも、何も考えずに物事をパターン化し、
それをすべてに当てはめてしまうものだ。
しかも無意識にやってしまう。
偏見があるかどうかや、意識が高いかどうかは関係ない。

人が生きて行く上で、
パターン化は欠かせない。それが思考の枠組みになる。

どんな、状況も、すべてをまったく新しいものとして
とらえていたら、自分の周りの世界を
言葉で伝えられなくなってしまう。

パターン化本能より

問題なのは、
あるパターンに何かを
決めてしまい。

いつまでも、
認識を変えないし、
変えようとも思わない事ですね。

宿命本能・ゆっくりとした変化でも変化している


宿命本能とは、
持って生まれた宿命で
人や国や宗教や文化の行方は
決まるという思い込み

と著者は言われてます。

著者がファンドマネージャーや
資産家の前で
「アフリカがおそらく今後、最高の投資場所だ」
と講演したあと、

一人の紳士が近づいてきて、
「アフリカは文化があれだから駄目ですよ。
近代的な社会なんて作れっこありません。
変われませんよ、絶対に。」と言われて、
立ち去ったそうです。

「すべてはあらかじめ決まっている」という
思い込み、つまり宿命本能のせいで、
アフリカが西洋に追いつけるという事を
人はなかなか受け入れられないといった
エピソードです。

本の中では
文化も国も宗教も人も、
岩のように動かないものではない。
いつも変わり続けている
」と書かれてます。
その通りですね。

インターネットやSNSの普及といった変化に比べ
社会や文化は動きがゆっくりなので
気づかれないか、ニュースにならないだけだと。

自分達の親や祖父母の時代に比べて、
価値観が同じという事はありません。
宗教や国や文化も変化していると
具体的なエピソードを交え
書かれてます。

今ある状態がこれからも、
そうあり続ける事はない。
個人レベルでも同じことが
言えますね。

本の中で、宿命本能にについて
このように書かれています。

集団が特別な宿命を持っていると訴えれば、
団結しやすいし、ほかの集団に対して
優越感も感じられる。

種族や部族国家 帝国の力を強めるために
宿命論は役に立った

でも今の時代、
物事が変わらないと思い込み、
新しい知識を取り入れることを拒めば、
社会の劇的な変化が見えなくなってしまう。

宿命本能より

単純化本能・一つの知識がすべてに応用できない事を知ろう

世の中のさまざまな問題に
ひとつの原因とひとつの回答を
あてはめてしまう傾向を
単純化本能」と言われてます。

つまり
世界はひとつの切り口で理解できる
という思い込みです。

実際、自分も
問題をシンプルに解決できる
答えを見つけられると
うれしく思います。

ですが、何でも
シンプルに考えたり、答えたりする事にも
弊害があると言われています。

例えば
「平等」というシンプルな概念で考えれば
「格差」があらゆる問題の元凶になるし、

「自由市場」という概念であれば
「政府の介入」がすべての元凶になると。

ですが、物事は
そう単純には割り切れません。
世界は一つの見方では
理解できないと書かれてます。

ひとつの視点だけでは
世界を理解できないと認識し、
自分の考え方を検証しようと言われてます。
その為には、
意見に合わない人に考え方を検証し、
自分と違う考えを取り入れる。
それが世界を理解する素晴らしいヒントになると。

本の中で著者はこのように
書かれています。

ひとつの視点だけでは世界を理解できないと知ること。
さまざまな角度から問題を見たほうが
物事を正確に理解できるし、
現実的な解を見つけることができる

単純化本能より

また、
一つの領域で専門家だからといって、
全ての事を知っているわけではないとも
言われています。

統計の専門家だから、
人々の暮らしぶりも判断が出来るとは
限りませんし、

医療の専門家だからといって
教育問題に詳しいわけではありませんと。

犯人捜し本能・誰かを責めても、問題は解決しない

何か悪い事が起きたとき、
単純明快な理由を見つけたくなる傾向が、
犯人捜し本能だと言われてます。

単純に誰かのせいにして、
早く一件落着に
してしまいたい傾向です。

でも、それでは、
事実に基づいて
本当の世界を見ることが
できなくなってしまうと
書かれてます。

物事がうまくいっているときにも、
犯人捜し本能はわき上がる。
「誰かのせいにしたい」気持ちは、
責めるときも褒めるときも同じなのだ。
物事がうまくいくと、誰かひとりの功績にしたり、
単純な理由を見つけたくなってしまう。
でも、ここでもたいていの場合、物事ははるかに複雑なのだ。 
もし本当に世界を変えたいのなら、
肝に銘じておこう。犯人捜し本能は役に立たないと

犯人捜し本能より


バンクーバーの大学で講演した時に、
弁のたつ学生が声に絶望をにじませ、
こう言われていたそうです。
「あの人たちがあのまま生活してたら、
地球が持ちません。
あの人たちに
発展を続けさせてたらダメなんです。
あの人たちの国の排気ガスで
地球が死んでしまいます」と。

著者は学生のいうあの人たちが
洗濯機、照明、まともな下水道設備など、
わたしたちと同じように
欲しがるのはあたりまえだと言われてます。

そして、
ジーンズやシーツを手洗いする覚悟が、
あなたにはあるのだろうか?
あなたにそれができないのなら、
どうして彼らに不便でもがまんしろなんて
言えるのだろう?と

人間によって大気に蓄積されてきた
二酸化炭素の大部分は、
現在レベル4にいる国々がこの50年間に
放出してできたものだそうです。

著者はこのようにも言われてます

犯人を捜し出して責任を押し付けても仕方がない。
とてつもなく深刻な地球温暖化の
リスクから地球を守りたい?
だったら必要なのは、現実的な計画だ。
110億人全員が望んだ生活を送れるような
新しいテクノロジーを開発することに、
力を注ぐべきなのだ。

犯人捜し本能より

物事がうまくいかないと、
誰かがわざと悪いことを仕組んだように
思いがちですね。

ほとんどの場合、
物事ははるかに複雑だと
言われてます。

だから、犯人よりも
システムに注目しようと。

焦り本能
「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み

焦り本能」を著者は
世界の見方を歪めてしまう最悪の本能の
ひとつが、焦り本能だ。

と言われてます。

「いま、この瞬間に決めるんだ! 今日から考え方を変えよう!」
「一生世界を知らずに過ごしたくなかったら、いますぐ行動しよう!」
といったような事を聞くと、
確かに、すぐに行動をしないと悪いように感じます。

しかし、著者は
車を避ける時など
焦り本能が必要な場面もありますが、

「いますぐに決めなければならない」と感じたら、
自分の焦りに気づくように言われてます。

ドラマチックすぎる世界が
頭の中に広がると、
かならず危機感やプレッシャーを感じてしまい、
批判的に考える力が失われる。

「なんでもいいからとにかく変えなくては。
分析は後回し。行動あるのみ」と感じたり、
逆に「何をやってもダメ。
自分にできることはない。あきらめよう」という気持ちになる。

どちらの場合も、考えることをやめ、
本能に負け、愚かな判断をしてしまうことになると
書かれてます。

そして人は
今すぐに何とかしないと
いけないと感じると、
過激な対策を行いがちだと注意されてます。

大胆な対策を取ったらどんな副作用があるかを考えてほしい。
その対策の効果が本当に証明されているかに気をつけよう。
地道に一歩一歩進みながら、効果を測定したほうがいい。
ドラマチックな対策よりも、たいていは地道な一歩に効果がある。

焦り本能より


著者自身、
2014年に西アフリカで流行した
エボラ出血熱の対応のため
リベリアに行かれた際、
本能や恐れに動かされるのではなく、
データに基づいて行動をされたと言われてます。

その頃、
リベリアには数百人もの医療関係者が
世界中から集まり、
ソフトウェアの開発者は
役にも立たないエボラアプリを
開発し続けていたそうです。

しかし、誰も対策の効果を
調べている人はいなかったそうです。

そこで、
著者が息子のオーラさんに
データを送って調べたところ、
2週間前にピークを打っていることが
分かったそうです。

エボラ危機がどれほど深刻かを教えてくれたのも、
エボラへの対策が効いていることを教えてくれたのも、
データだった。
データがすべての鍵だった」と
著者は言われてます。

これからも、
どこかで感染症が猛威をふるったときには、
データが鍵になるはずだ。

だからデータそのものの信頼性と、
データを計測し発表する人たちの信頼性を守ることが、
とても大切になる。

わたしたちはデータを使って真実を語らなければならない。
たとえ善意からだとしても、拙速に行動を呼びかけてはいけない。

焦り本能より

最初にやるべき事は
オオカミが来たと叫ぶことではなく、
データを整理することだ
と言われてます。


またこの章では
著者が心配されている、5つのリスク

  • 感染症の世界的な流行
  • 金融危機
  • 世界大戦
  • 地球温暖化
  • 極度の貧困

それから6番目に
まだ予想が出来ない
見えないリスク
あると言われてます。

そして、
このようにも書かれてます。

これらの危機を避けるには、人々が力を合わせて、
小さな歩みを重ねるしかない。

自分たちにはどうしようもないリスクを心配しても意味はない。
とはいえ、新しいリスクにはつねに興味を持ち、
警戒を怠らないほうがいい。
そうすれば、何かが起きてもすぐに対応できる。

焦り本能より

自分で気を付ける

以上、10個の本能を紹介しましたが、

これらは誰もが持っている本能で
決して必要ないと言っているわけではなく、

題名の通り
10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
を身につけようと言われてます。

本の中で、

ドラマチックな本能は抑えるべきだ。
さもなくば、ドラマチックなものを求めすぎるあまり、
ありのままの世界を見ることはできない。
何が正しいのかもわからないままだ。

と言われてます。

誰でも、
10個の思い込みに陥り
知識や認識がアップデートされなければ、
いつまでも、昔の認識に縛られて、
世界を正しく見ることが出来ない
という事ですね。

普段の生活の中でも思い当たります。

犯人捜しで満足して、
その根本原因には目をつむったり


ひとつの事を知ってるからと言って
他の事にも首を突っ込んで偉そうに言う

(自分の事です。すみません・・・)

そもそも、万物は
一瞬としてその場にはとどまっておらず
全てのものが変化してると
聞きます。

一つの過去の事案をもとに
現在も未来もそうであるように
縛られて、判断しがちです。

人や物、
成功した事や
失敗した事など。

古いバージョンの地図が入った
ナビを頼りに世界を
旅してるようなものですね。

自分にとっても戒めとして
忘れないよう出来ればと思います。

著者の中でこの様な一節があります。

事実に基づいて世界をみれば、
世の中もそれほど悪くないと思えてくる。
これからも世界を良くし続けるためにわたしたちに何が出来るかも、
そこから見えてくるはずだ。

ぜひ、原本を見て頂ければと思います。

終わりに

いかがでしたでしょうか?

著者のハンス・ロスリングさんは
世界中の会議や講演会などで訴え続け、

この本をその集大成として
息子のオーラさんとその妻のアンナさん
と共に取り組みました。

残念ながら、完成をまたず、
著者のハンスさんは亡くなられましたが、

息子さん夫婦が
後を引き継ぎ無事に本書を
完成させました。

さいごに、
著者のハンス・ロスリングさんの
実際の講演の模様を紹介しておわりたいと思います。
11:50秒頃に、バブルチャートもあります。

以上、「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」でした。
最後までみて頂きありがとうございました(._.)

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