前回のブログでは、
Voxelでベッドを作ったところまでを
ご紹介しました。
このまま机やイスなど、
部屋の家具をコツコツ作っていく
予定だったのですが、
思わぬところで予定変更となりました。
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TheSandboxのワールドを作ってみる
こんにちは、タラです。The Sandboxで自分のLANDにアセットを置いてみたいなと思い、今回はVoxEditで「ベッド」を作って、実際に配置してみました。 VoxEditのUIがリニューアルされ ...
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というのも、デザフェスに合わせて、
ボクセル作品を使った
ポストカードを作る流れがあり、
その中で「七夕の物語」を
テーマにすることになったのです。
で、必要になったのが…牛
そう、あの「彦星が飼っている牛」です。
もともと彦星は牛飼いという設定なので、
牛は彼にとって欠かせない存在です。
家具を作っていた僕は、
急遽、家具ではなく
牛を作ることになりました。
せっかくなので、
今回は牛を作る様子を
紹介したいと思います。
※VoxEditのバージョンは"2025.1.0.3"になります。
牛のサイズを決める
まずはサイズ感の確認から。
以前作ったアセットを参考に、
だいたいの大きさを決めます。

サイズを大きくしたい場合は
"Volume resizer" を使います。
矢印をドラッグすると、
枠が大きくなります。

大まかな形ができました。 次に色をつけて、
角と耳の部分を追加していきます。

牛のイラストなどを参考に、
”牛らしさ”を意識してディテールを整えます。

一旦、GameMakerに
アップロードしてみます。
良さそうな感じです。


牛にアニメーションをつける
次に、
簡単なアニメーションを作ります。
手順は以下の通り:
- パーツを分割
- 骨格(スケルトン)に収納
- アニメーションを設定
パーツを分割
Voxel編集画面では
直接部位を切り出せないので、
必要な部位(頭、前足、後足、体など)ごとにコピーを作り、
"trim volume"を使って不要な空間も削除していきます


各部位がそろったら、こんな感じになります。

骨格(スケルトン)に収納
次に、骨格構造を作成。

各パーツをドラッグ&ドロップで対応する骨格ノードに入れます。

アニメーションを設定
・ピボットポイント(回転軸)の調整
初期状態では、パーツの回転軸がずれているため、
自然な動きを出すにはピボットを調整する必要があります。


右クリック → "Set to Center" を使ってピボットを中央へ移動。




この調整により、各部位がきれいに連動して動くようになります。

※補足:先にbody以外の部位(子ノード)から調整した方がわかりやすいです。
・アニメーションを作る
初期アニメーション "Idle" を複製し、草を食べる動きを作成します。
アニメーション名を "Eat 01" に変更。
名前横の点を押すと表示される
"Duplicate Animation"がコピー
"Rename Animation"が名前変更です

2秒のループアニメーションにしたいので
黄色の線を2秒の位置まで移動させます
ここでメモリの左側にあるダイヤの形のボタンをクリックすると
各パーツの位置を記録できます。

真ん中の1秒の位置に黄色の線を移動させ、
牛が草を食べてるような状態に
パーツを動かします。
すると自動でパーツの位置が記録されます。

2秒ループで動かしてみます。
少し早いですね倍の4秒にしてみます。
メモリの上の
"ZOOM AREA"で全体の見える範囲を調整し、
"LOOP AREA"でアニメーションの長さを倍の4秒にします。
2秒の位置にある
各パーツの位置が記録された点を
左クリックを押したまま全体を囲んで
全選択。

右クリックしたまま2秒の列の点を
4秒の位置まで移動

1秒にある点も同じ方法で
2秒の位置に移動させました。

アニメーションを再生します。
ゆっくりとした動きになりました。
最後に全体の動きの緩急をつけるため、
"Interpolation" で "Quad InOut" を選択。

最後に "Fill Inbetween" を実行して、
アニメーションをなめらかに仕上げます。

作った牛をGameMakerに配置
作った牛をGameMakerに再アップロードし、
柵などと一緒に配置してみました。
牛が草を食べているアニメーションも、
いい感じに動いています。
投稿したポストはこちら →
牛を作ってみました🐮🐮#TheSandBox#VoxEdit pic.twitter.com/8JuNdhZZ9H
— タラ37 (@TaraMomon) June 16, 2025
終わりに
今回は、家具の続きを作るつもりが、
まさかの「七夕の牛」になってしまいました。
ですが、物語の一部をVoxelで
再現するという意味では、
とても楽しく、貴重な体験になりました。
今のところ、作りかけのワールドには
「ベッド」と「牛」のアセットが
配置されてます。
次回はまた別のものを考えたいと思います。
ちなみにポストカードは
西館1FG-71のブースで置いて
頂けるようです。
ちらっとしか牛は写っていませんが、
お近くにお寄りの際は見つけてみて下さい。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
では('◇')ゞ