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【リフレクション(REFLECTION)自分とチームの成長を加速させる内省の技術】を読んでみた

こんにちは
タラです。

今回は
こちら
リフレクション(REFLECTION)
自分とチームの成長を加速させる内省の技術

を紹介したいと思います。

この本では
”5つのリフレクションのメソッド”
その質を高める”認知の4点セット”
利用して

自分自身の成長”はもちろん
リーダーシップ
”人材の育成”
”チーム作り”
といった場面でも
どう具体的に
活かしていくのかといった
方法が書かれた本です。

”はじめに”より

過去の成功体験を前提としてでしか
物事を考えられない人と議論しても、
未来を創る話には発展しづらく、
危機感を感じることもありました。
現状維持では後退するのに、リフレクションをせずに
過去の成功体験だけを頼りにしていては、
理想の姿を描くことも、前進することも難しい

何だか難しそうですが、
リフレクションとは
自分を内面をみつめ
経験から学ぶ方法
」です。

チーム作りとか
あまり関係ないよ

といった方も
知っておいて
損はないのではと
思います。

”はじめに”より

「振り返り」「 内省」という言葉には、
どのようなイメージを持っているでしょうか?
うまくいかなかったことを反省したり、
責任を追求されたり、
どこかネガティブなイメージを
抱いているかもしれません。

しかし、リフレクションの目的は、
あらゆる経験から学び、
未来に活かすことです。
どのような経験にも、
たくさんの「叡智」が詰まっています。
経験を客観視することで新たな学びを得て、
未来の意思決定と行動に活かしていく。
これがリフレクションです。



第一章で紹介されている
メタ認知のフレームワーク「認知の4点セット」”と、
リフレクションの基本となる5つのメソッド
の中で気になるポイントを
まとめてみました。

ちなみに
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こんにちはタラです (._.)今月も”Prime Reading”対象の”Kindle本”を紹介したいと思います(^^)/ 今回から少し簡易版になってますが、本の内容についてはまた別の記事でお伝え出来 ...

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【リフレクション(REFLECTION) 自分とチームの成長を加速させる内省の技術】

4つの認知

まず、リフレクションの前に
大切なベースとなるのが

・意見・・・自分の考え・学び・思ったこと
・経験・・・意見の背景にある経験・根拠
・感情・・・その経験や知識にどのような感情を抱いているのか
・価値観
・・「判断に用いた基準や尺度」「ものの見方」

の4つの認知だと言われています。

アウトプットである
その意見や判断は

どんな経験や感情、
そして価値観によって
形成されているのか

可視化させることで
自分が何を認知しているのかを
整理(メタ認知)していきます。

そのことによって
リフレクションの質も変わって
くるそうです。

同じ事を体験しても
その人の価値観によって
思うことも変わります。

自分自身の認知を
4つの枠で
客観的にみる事で
内面を深堀し
柔軟な思考を
持つことが出来るように
なると言われています。

”意見・経験・感情・価値観を切り分ける”より

「認知の4点セット」では、
意見の背景にある経験、感情、価値観を切り分けて尋ねています。
日常的には、これらを切り分けずに生活しているので、
意見、経験、感情、価値観を切り分けて考えるのは、
慣れるまで難しいかもしれません。
しかし、この4つを切り分ける習慣ができると、
自己理解が増し、自分を変える力が圧倒的に高まります。
自分が何に縛られているのかに気づきやすくなったり、
経験から意味のある学びを手に入れやすくなったりします。
最初は少し違和感を覚えるかもしれませんが、
簡単に「認知の4点セット」が使えるよう、
練習していきましょう。

5つのリフレクション

では次に
本書で紹介されている
リフレクションを行うための
5つの方法

  • 自分を知る
  • ビジョンを形成する
  • 経験から学ぶ
  • 多様な世界から学ぶ
  • アンラーンする(学んだことを手放す)

をみてみたいと思います。

自分を知る

自分の中の「動機の源」は何か?
やりがいや
喜びを感じるもは何か?

自分の心が
ポジティブに感じたり
ネガティブに感じたり
するものは何か?

先ほどの
4つの認知を使って

なぜそう思うのか
どんな時に
どんな気持ちで
何を大切にしたいのか?

考えていきます。

そのことが
自分のモチベーションの核になる
自分の価値観を見つける事に
つながります

動機になるものは
一つだけでなくても
いいそうです。

本書では
リフレクションで発見した
”動機の源リスト”と
書かれてます。

また
自分の中の動機を
気づくことで、
困難な状況でもぶれない
自分の軸を持つことにも
役立つと言われてます。

ビジョンを形成する

自分の中のネガティブな感情に
焦点をあてた時、
それは、何かに不満を持ち、
課題を認識しているはずです。

そんな時、心の中には
ありたい姿があり
その姿が実現することを願っている
自分がいる。

これがビジョンの種だと
言われてます。

自分の心の中にあるビジョンを
「動機の源」に結び付けることで
「自分が何をしたいのか」が
明確になると言われてます。

”ビジョンを形成する”より

ビジョンを形成するリフレクションでは、
ネガティブな感情に焦点を当て、
「認知の4点セット」で
リフレクションを行います。
動機の源(大切にしている価値観)が
満たされていないときは、
何かに不満を持ち、
課題を認識しているはずです。
時には怒りすら感じることがあるかもしれません。
そんなとき、心の中には
「ありたい姿(理想)」のイメージが存在していて、
その姿が実現することを願っているはずです。
これが、ビジョンの種です。
心の中にあるビジョンの種を、
本物のビジョンに変換することが、
このリフレクションの狙いです。

経験から学ぶ

自分のなかのビジョンに向かう過程では
様々なハードルがあり、
乗り越える方法として
「経験から学ぶ」方法を
挙げられてます。

自分の内面以外を
リフレクションするよりも
行動の前提となった自分の内面を
リフレクションしていくことで
より多く学べると言われてます

”レベル4内面のリづレクション”より

私たちの行動の前提には、
「こうすれば、うまくいくはずだ」という考えがあります。
意識せずとも、過去の経験で培った知恵を活かし、
日々行動しているのです。
ところが、ときどき、
過去の経験に基づく成功法則が通用しないことがあり ます。
そんなときには、「こうすれば、うまくいくはずだ」 と
思っている自分の内面を振り返る必要があり ます。
変化の激しい時代には、前例を踏襲することはリスクを伴いますから、
自己の内面を振り返るレベル4のリフレクションの習慣は、
ますます重要 性が高まっていき ます。
自己完結する仕事は少なく、
他者や環境を無視することはできません。
しかし、他者の状況や環境を正しく認識した上で
「自分の仮説はどうだったのか」
「何を変えれば『 ありたい姿』 に近づけるのか」を
考えていくのが、 成長につながるリフレクションです。

ポイント

ステップ1:計画の振り返り
 ・どのような計画を持っていましたか?
 ・どのような仮説をもっていましたか?
 ・その仮説の前提には、
  どのような経験、感情、価値観がありますか?

ステップ2:想定していた結果と実際の結果
 ・想定していた結果は何ですか?
 ・実際の結果は何ですか?

ステップ3:経験の振り返り
 ・どのような経験でしたか?
 ・うまくいったこと、
  うまくいかなかったことは何ですか?
 ・その経験にはどのような感情が紐づいてますか?

ステップ4:経験からの学び
 ・なぜうまくいったのだと思いますか?
  (うまくいった場合) 
 ・経験の前に戻れるとしたら、何を変えますか?
  (うまくいかなかった場合)

ステップ5:法則の定義
 ・リフレクションから明らかになったことは何ですか?
 ・この経験を経て持論はどのようにアップデートされましたか?

ステップ6:行動計画
 ・学んだことを、どのように次の行動に活かしますか?

ステップ7:疑問
 ・現段階で、学べていない、
  疑問に思うことはありますか?

多様な世界から学ぶ

他者との対話を
通したリフレクションによって
多様な視点を取り入れる
必要性について書かれています。

私たちの判断は
限られた経験や知識に依存してるため、
視野を広げてより深く物事を考えるためには
対話という学び方が必要になるそうです。

一人の人間が、
すでに知っている知識やものの見方で答えが
出せるほど簡単な時代ではありません。
対話は正解のない課題に
答えを見つける手段でもありますと
言われてます。

"認知の4点セットを活用した対話"より

対話では、自分の考えに固執せ ず、
評価判断を保留にする必要があります。
傾聴しても、相手の意見に賛成する必要はありません。
しかし、相手の考えに共感する必要はあります。
そこで、認知の4点 セットが役立ちます。
「 意見・経験・感情・価値観 を 切り分ける」 で行ったように、
自分の意見を認知の4点セットを使ってリフレクションする方法を、
そのまま相手の意見に当てはめればよいだけです。
まったく賛成できない意見でも、
次の3つの観点で聴き取ることができれば、共感することができ ます。
相手には、どのような経験があるのでしょうか?
どのような感情がその意見に紐づいているのでしょうか?
相手は何を大切にしているから、
その意見に固執しているのでしょうか?
直接、質問できるのであれば、
尋ねてみてください。
もし、それがかなわないようなら、
相手の話を聴きながら、想像してみてください。
どのような意見にも、
その背景には、必ず、経験、感情、価値観が存在します。

アンラーンする

アンラーンとは
これまでの過去の学び
(成功体験)を手放す行為です。

これまでのやり方では
うまくいかないと感じる時に
柔軟な思考を持つ人は
自分の常識を横に置き、
違う枠組みや前提で物事を捉え直すことが
出来ると言われてます。

また、
いつアンラーンする必要があるのかを
知るために大切なことは、
動機の源につながるビジョンを持つことです。

現状とありたい姿を埋めたいという
強い思い(クリエイティブ テンション)があれば、
現状の延長線に明るい未来が
ないことに気づくことができます。
とも書かれてます。

ですので
無理に新しいアイディアを受け入れるのではなく
現状とありたい姿を埋めたいという
強い思い(クリエイティブ テンション)に
紐づけることもアンラーンを成功させる
ためには必要と言えます。

”行き詰ったら、アンラーンする”より

明確なゴールを持ちチャレンジしている人は、
これまでのやり方が通用しないことに、
気づくことができるものです。

しかし多くの場合、
その状況を打破するために、
行動を改善するという戦略を選び ます。
たとえば、50 件営業をしてもうまくいかなくなったら
80件営業する、という具合に、行動計画を見直します。

けれども、
自分の内面に課題があると考える人は、多くありません。
たとえば、営業先で伝える内容が、
顧客のニーズの変化に適応してい ないとすれば、
営業件数をいくら増やしても、
得たい成果を手に入れることはできません。

最後に

いかがでしょうか?

本書の中では
もっと具体的な
リフレクションの方法や
具体的にどう活かすのかが
解説されてますので

気になる方はぜひ。

~目次~

1章 リフレクション 基本の5メソッド
●メタ認知力を高めて自分を知る
●自分を知る
●ビジョンを形成する
●経験から学ぶ
●多様な世界から学ぶ
●アンラーンする 

2章 リーダーシップ編 オーセンティックなリーダーになる
●メンバーの主体性を引き出すチーム型リーダー
●ぶれない軸を持つ
●自分自身でモチベーションを高める
●心を扱う
●リフレクションで思考の柔軟性を高める
●対話力・傾聴力を高める

3章 育成編 自律型学習者を育てる
●自走できる部下を育てる
●主体性を育む
●自分の頭で考える力を育む
●期待値で合意する
●経験・感情・価値観を聴き取り、信頼関係を構築する
●相手の強みを生かし、褒める
●成長を支援する
●自分の育成力を高め続ける 

4章 チーム編 コラボレーションする
●パーパス・ビジョン・バリュー
●ビジョンを浸透させる
●多様性を価値に変える
●未来を創る力・課題解決力を磨く
●「学習する組織」をつくる


もっと
分かりやすく
お伝えしたかったのですが、

思い通りには
いかず難しいですね。

この経験も
自分の中で
リフレクションして
次に活かせればと
思います。

以上、
【リフレクション(REFLECTION)
自分とチームの成長を加速させる内省の技術】を読んでみた
でした。

最後までご覧頂いて
ありがとうございました('◇')ゞ

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